禁止の言葉についてのアウトプット。
よく見る光景だ。
母親が大きな声で子どもを電車内やデパートで怒鳴っている光景。
別に他所の家の教育方針に口を出す気はサラサラ無いのだが、まー最近多いこと。
大抵は『何してるのっっ!!』だったり、『いい加減にしろっ!』だったりが一位二位を争う。まぁもっと聞くに堪えない言葉もあるのだけど。
今日もそんな光景見た。電車の中で。怒鳴る母親とどーしてもうるさくしたくてしょーがない子どもらしい子ども。いたずらなんて微笑ましいじゃない。
俺は仕事柄たくさんの人々と関わる。とーぜん全ての人といい感じに付き合えるわけもなく、人並みにぶつかったり、齟齬が生まれたりと色々気を遣うものだ。
その中でいつも心がけていることは、「禁止の言葉・否定の言葉」をなるべく使わないこと。これは大人にも子どもにもそうだ。
これだけで人の受け取り方や言葉の印象が大きく変わる。
例えを出そう。
廊下を走っている子どもに走ってはいけない事を伝えるときは、「走るなっ!!」ではなく、「歩こうね。」と伝える。
〇〇してはいけないよりも、〇〇しようね。
どちらが素直に受け取れるだろうか。俺は後者だと信じてるのだが。。
大抵、人に意見したり叱るときは、こちらのしてほしいことや要求を伝える場面ややってはいけないことを伝える場面が多いのだから、素直に受け取りやすい方が良いに決まってるのではないだろうかね。
また禁止の言葉には大きな落とし穴がある。
それはなにか。
慣れるのだ。
何度も何度も禁止の言葉を繰り返してると、言われ慣れる。物事の本質に禁止の言葉は届かないことが本当に多い。
前述した母親なんてこれの典型かもしれない。大抵子どもはへっちゃらな顔でいたずらを繰り返し、大人はヒートアップするばかり。この後に残されている手段なんて、決まりきっている。力でおさえることだ。
これじゃあ禁止の言葉様も報われないってもんよ。
なにも禁止の言葉が悪いってことじゃない。効果があるときだってある。
大事なのは、伝家の宝刀は抜くべき時に抜くのだ。
ここぞという時に禁止の言葉の効果を発揮させるためにも、ジッと抜きどころを待つ。エロい意味じゃなく。
そのためには抜き過ぎちゃいけない。エロい意味じゃなく。
でもなんつっても、お互い気持ちいい言葉でコミュニケーションできれば一番いいに決まってる。これもエロい意味じゃなく。
そんな事を怒鳴る母親を横目で見ながら、考えてたら、降りる駅を3駅も過ぎていた。
遅刻して怒られた。
そんな日曜出勤の朝だったとさ。
2月8日 だいもん